2014年8月7日付の報道発表資料で、国土交通省が航空機内における電子機器の使用制限を緩和することを発表しました。
報道発表資料:航空機内における電子機器の使用制限を緩和します(国土交通省)
今回の規制緩和では、携帯電話やスマートフォン、ノートパソコン・タブレットなど身近な電子機器の利用について緩和がされています。
”回線”にご注意
しかし、ここで注意すべきは製品ではなく”回線”です。
当たり前といえば当たり前ですが、今回の緩和でも携帯電話事業者の回線を筆頭とする航空機外の回線の使用は認められていません。
携帯電話やスマートフォンは「機内モード」とし、「無線LAN(WiFi)だけをON」にした状態で航空機内の無線ネットワーク(WiFi)に接続します。
もちろんノートパソコンやタブレットも接続できるのは、航空機内の無線ネットワーク(WiFi)のみです。
なお、ゲーム機同士のBluetooth(電波による無線技術)接続は大丈夫です。
既に国際線では利用されていた機内無線LAN(WiFi)ですが、JALとスカイマークでは国内線でのサービスを開始します。
なお、JALは有料(500円~1200円)で、スカイマークは無料です。
今後の課題は
当面の課題は、乗客側のリテラシーとモラルになると思われます。
技術面では、携帯電話回線(3G、4G、LTEなど)と無線LAN(WiFi)の区別がきちんとできていて、切り替え操作についてもできることが利用の最低条件になります。
日常的に行っている無線LAN(WiFi)をONにする操作だけでは、携帯電話回線はOFFになっていませんので注意が必要です。そのために「機内モード」というものを携帯電話各社が用してくれていますが、当然これまでは無線LAN(WiFi)も禁止でしたから、携帯電話等の無線LAN機能もOFFになります。これを手動で無線LAN機能だけONにするという操作ができなければなりません。
モラル面では、さほど速度の出ない回線を乗客みんなで共有していますので、動画視聴など回線を著しく圧迫するような利用の仕方を避けること。また、無線式マウスや無線式ヘッドフォンなど使用が禁止されている一部の機器を使わないこと、また航空機によっては利用不可能なものもあるのでそれをきちんと把握して利用することといった点が挙げられます。
今回の規制緩和をきっかけに、運航に支障が出るようですとせっかくの取り組みが台無しになる恐れがあります。
特にITの知識に乏しい子どもや高齢者、日本語の説明が伝わりづらい外国人旅行者などへの丁寧な対応が大切でしょう。

